パン・マーガリン会社のパーム油問題への対応状況(2017年)

 

この対応状況の内容は2017年秋に実施したアンケートの各社からの回答に基いています。
企業の番号はパン・マーガリン会社を含むグループ会社全体での売り上げが高い順となっています。

パンマーガリン2017png

【対応状況をPDFで見る:562KB】

総評:取り組みの広がりと今後の動向にも注目

 

2017年に実施したパン・マーガリン企業への再アンケートでは2社の企業(明治、雪印メグミルク)から新たに回答を頂きました。2016年同様ご回答いただきました企業の皆さん、新たにご回答いただきました企業の皆さん、アンケートへのご協力誠にありがとうございました。
パン・マーガリン企業の中では明治さんの取り組みが一番進んでいる結果となりました。
続いてパーム油の調達方針はあるものの非公開になっているJ-オイルミルズさん、ルート確認までは行っているものの調達方針策定には至っていない雪印メグミルクさん、ルート確認まで届いていない敷島製パンさんと日糧製パンさんという順になっています。敷島製パンさんと日糧製パンさんは一昨年のアンケート実施時、社内でのRSPOの認知度も低かったようですが、二社ともここは改善され駒を進めました。敷島製パンさんはRSPO認証油についてもご検討中とのことです。一年間の間でも取り組みが前進していることが読み取れますので少しずつでも行動を続けていっていただきたいと思います。
2015年に米国でトランス脂肪酸を発生させる原因となる部分水素添加油脂の使用規制が決まり今年6月から始まりました。これを受けて日本でもマーガリンの市場が2割縮小したことから、大手食品メーカーが部分水素添加油脂不使用のマーガリンやショートニングを開発し販売を始めましたが、この部分水素添加油脂の代替品として用いられるのもパーム油です。大手のこのような動きから中小企業が追従する可能性もあります。
山崎製パンさん、神戸屋さん、第一製パンさん、木村屋總本店さんからは残念ながら今回もお返事をいただくことが出来ませんでした。
企業がモチベーションを高く持ち続けるためには社会全体での関心が高まり、消費者からの支持が得られることも重要だと思います。皆さんも今後の企業動向を注視していきましょう。
今後も企業の動きに注視していきたいですね。

パン・マーガリン会社にもっともっと頑張っていただけるよう、応援しましょう!
皆さんも、お気に入りのパン・マーガリン会社に応援メッセージを送ってみましょう!

「パーム油が何に入っているか知りたい」に賛同いただいた皆さんの多くは、おそらく企業にメールを送付したことはないと思います。自分一人がメールを送付したところで、大企業は全く意に介さないのではないかと思うかもしれません。しかし、お客さまからの応援や激励のメッセージやお願いメッセージは、少人数であったとしても、企業にとっては実は非常に大きな影響力があるようです。お客様窓口に問い合わせをしたことで、一斉に問い合わせに沿った対応がされたこともあったそうです。

さあ、皆さんも、問い合わせをしてみましょう。
各社への応援メッセージはこちらから→各社への応援はこちらからどうぞ。
またこんなコンテンツもあります。
人気カップ麺を製造している企業にパーム油問題への対応を求めるサイト【あぶない油総選挙】
「がんばれポイント」をクリックして皆さんの声を届けましょう!

※なお、今回の対応状況は送付させていただいたアンケートへの回答に基づいています。よって回答内容が実際の状況と合致しているのかどうかについては、当方では確認しているわけではありませんので、ご了承ください。今後の情報収集により変更すべきと判断した場合には修正をさせていただく場合もあります。

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