日用品・油脂・調味料関連会社のパーム油問題への対応状況

日・油・調(2018)

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日用品・油脂・調味料関連会社2019年度総評

日用品・油脂・調味料関連会社は2016年に実施してから、今回で二回目のアンケート結果となります。2018年に実施したアンケートでは新たにユニリーバにお送りし回答を頂きました。今回もご回答いただいた企業の皆さん、新たにご回答いただいた企業の皆さん、アンケートへのご協力誠にありがとうございました。

ユニリーバは今年2月全パーム油調達先のリストを世界で初めて公表しました。(https://sustainablejapan.jp/2018/02/23/unilever-palm-oil-list/30765)このリストには一次調達元だけでなく、二次調達元の小規模生産場等も含まれています。(http://palmoilguide.info/archives/2692)透明性を可視化する画期的な取り組みと言えます。

花王はミルマップをホームページで公開しており、日本企業として先進的な取り組みです。
(https://www.kao.com/global/en/sustainability/procurement/progress/progress-2017/)
また生産地のルート確認においてデューデリジェンスも取り入れて手続きを始められたようで前進しています。

ユニ・チャームが2017年にRSPOに加盟し、資生堂とともに認証油の利用を予定されています。ご回答いただいた日用品会社は全社でパーム油に言及した調達方針をお持ちで、ユニリーバ、花王、ユニ・チャームは森林破壊ゼロや先住民族の権利尊重についても表記されています。

油脂会社からは今回もアンケートをお送りした全社からご回答をいただきました。不二製油がユニリーバ、ネスレに続き2018年6月に調達先のミルリストを公開しました。責任ある調達として先進的な取り組みです。(https://www.fujioilholdings.com/en/csr/supplychain_database/

また、日清オイリオがパーム油についての調達方針を策定し公開されました。回答率は非常に高い油脂会社ですが、取り組みには企業の間で温度差があり、まだ調達方針を策定していない企業もあります。また中身についても森林破壊ゼロや先住民族の権利尊重まで取り上げられているのは不二製油だけです。油脂会社では既に日清オイリオ、不二製油、J-オイルミルズ、日油、月島食品工業がRSPOに加盟しており、カネカ、ADEKA、ミヨシ油脂の3社が2017年に加盟しました。月島食品工業がこの二年の間に認証油の取り扱いを開始、ADEKA、ミヨシ油脂の二社が今年中に認証油を調達予定しており、実現すれば来年初めには全社RSPO加盟、認証油を調達していることになりそうです。しかしRSPOが完全なリスク回避とは言えないため、今後も調達方針の策定や中身の改善が求められます。

調味料会社では最も取り組みが進んでいるのは味の素です。大きく前進が見られた企業はありませんが、キューピーが今年RSPOに加盟し、エバラ食品工業ではまだ経営のトップ層まで浸透してはいないものの、社内での問題認識は進んでいるようです。調達方針策定に向け、取り組みを続け改善していただきたいと思います。

ヤマキからはパーム油の利用はないとのご回答でした。
調味料会社では企業によりパーム油の利用量に差があることもありますが、自社で使用している原材料についてリスクを避けて責任ある調達を実施していただきたいと思います。

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