お菓子会社のパーム油問題への対応状況

 

「パーム油問題への対応すごろく」は、各社のパーム油問題への対応状況を、競馬に見立ててすごろく風に示したものです。対応状況の内容は、各社からのアンケート結果に基づいています。

ゼッケン番号は、お菓子会社を含めたグループ会社全体での売上高の高い順となっており、ゼッケン番号が小さい企業ほど、それだけグループ会社全体として多くの売上がある会社ということです。

この対応すごろくのスタートラインは、企業としてパーム油を購入する上での一定の基準を示した方針=調達方針を公表しているかどうかに設定しています。その基準には、森林破壊や人権侵害などの環境問題や社会問題を引き起こしていないことや、プランテーション開発等において違法性のないもの、認証制度に合致したものなど様々なものが含まれます。

さあ、リードしているのはどこでしょう?

 

すごろくお菓子会社編

【対応状況を印刷用PDFで見る:14.9MB】

総評:日本のお菓子会社に急ぎ対応望まれる調達方針策定

 

パーム油問題への対応で最も進んでいるのは、ネスレさんです。ぶっちぎり第1位です。スイスに本社のあるグローバル企業のネスレさんは、NGOの鞭が早い段階で入ったこともあってか、日本の企業は相手にならない状態です。ただ海外では、他にもっと進んだ取組をやっている企業があります。海外企業の対応詳細は、リンク先の記事レースボードを参照ください。

さて、日本企業のトップは、わなげチョコなど多数の菓子を生産しているフルタ製菓さん(ゼッケン19番)となりました。油関係の調達方針をもたれているとのことですが、公表されておらず残念ながらスタートラインには届いていません。次のスタート直前のグループは、森永乳業(5番)さん、カルビー(8番)さん、湖池屋(14番)さん、ブルボン(10番)さんです。パーム油の問題を企業トップも理解されており、サプライチェーンの確認を行っているとのお答えで、パーム油の認証制度のRSPOについてもご存知でした。ただ残念ながら、まだ調達方針の策定には至っていません。続いて、アルファベットチョコレートの名糖産業さん(15番)、そして、ベビースターラーメンを販売しているおやつカンパニーさん(16番)となりました。

今回のアンケートを機会に、どこでどのように生産されたパーム油なのかを確認するサプライチェーン管理や調達方針採用に取り組んでいただければと思っております。
それ以外の企業の方々には、残念ながら、今回はご回答をいただけませんでした。

日本のお菓子会社にも海外の会社に負けずに頑張っていただけるよう、応援しましょう!

皆さんも、お気に入りのお菓子会社に応援メッセージを送ってみましょう!

 

「パーム油が何に入っているか知りたい」に賛同いただいた皆さんの多くは、おそらく企業にメールを送付したことはないと思います。自分一人がメールを送付したところで、大企業は全く意に介さないのではないかと思うかもしれません。しかし、お客さまからの応援や激励のメッセージやお願いメッセージは、少人数であったとしても、企業にとっては実は非常に大きな影響力があるようです。お客様窓口に問い合わせをしたことで、一斉に問い合わせに沿った対応がされたこともあったそうです。

さあ、皆さんも、問い合わせをしてみましょう。
各社への応援メッセージはこちらから→ 各社への応援はこちらからどうぞ。

※なお、今回の対応状況すごろくは送付させていただいたアンケートへの回答に基づいています。よって回答内容が実際の状況と合致しているのかどうかについては、当方では確認しているわけではありませんので、ご了承ください。今後の情報収集により変更すべきと判断した場合には修正をさせていただく場合もあります。
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