インドネシア 2011年度調査 NGOの支援のもと、住民主体のアブラヤシ農園管理に成功

調査事例:インドネシア・シアック県ドサン村(Desa Dosan, Siak Province)

住民が管理している農園

NGOの支援のもと、住民主体のアブラヤシ農園管理に成功

ドサン村の面積は723ヘクタール、農園面積は計3,500ヘクタールです。2002年、住民の福利向上事業としてシアック県がKKPAプログラムを開始したのに合わせ、ドサン村の7集落(ドゥスン:Dusun)のほとんどの世帯がこれに参加、リアウ州でアブラヤシ農園の経営を行う唯一の国営企業であるPTPNVと契約しました。現地NGO「Elang」からモニタリング等での支援を得ながら、現在は住民が主体となってアブラヤシ農園を管理しています。収穫量は、1年目が1ヘクタールあたり300キログラム、2年目は700キログラム、3~4年目には1トンと着実に増えています。

聞き取りを行ったCinta Damai Blokでは19世帯が暮らしており、世帯当たり3ヘクタール(計57ヘクタール)の農地を管理していました。2011年9月現在の実(FFB)の買い取り価格はキロ当たり1,160ルピアで、この月の組合全体の収入は約1億4,500万ルピアでした。ここから、収穫や運搬にかかった人件費、維持管理費(肥料代等)、税金などの経費を差し引くと1世帯当たり430万ルピアほどの収益になったとのことでした。

収穫7年目を迎えた現在も継続して収入を得ることができており、住民は満足しているようでした。2012年から借入金の返済が始まる予定ですが、彼らの試算によればこのままの収益が続けば10年程度で完済できるとのことでした。完済後は組合で資金を貯めて、再植のための準備を始めるそうです。RSPO認証の取得費用を助成金でまかなうことができれば、多少プレミア価格のつくRSPO認証の取得も将来的に考えているそうです。


ブロックごとにある現場事務所


木から実を収穫する際などにこぼれ落ちた実は、女性や子供が拾って集める。
キロあたり1,550ルピアで買い取られる。


農園内にある現場監督所。白板にはその日の作業予定などが記載されている

調査時期:2011/09