ポピーは11か月の赤ちゃんオランウータン。現在COPのフォレスト・スクールで、野生で生きていく術を学んでいます。

フォレスト・スクールでは木に登る練習をさせられますが、赤ちゃんのポピーちゃんにとってはまだちょっと難しいかもしれません。

木にしがみつきながら登り、そしてすぐに地上に降りてくることができるようになってきています。アニマルキーパーは、繰り返し木に登るように指示します。どちらが辛抱強いか、我慢比べをしているようです。ポピーちゃんを木の上にいさせたいアニマルキーパーか、地上の方がより快適と思うポピーちゃんか。

面白いのは、ポピーちゃんは木に登るのに夢中になると、どれだけ高いところにいるのか、どれだけ長い時間木の上にいるのかということを忘れてしまいます。後から、降りられなくなって泣くポピーちゃんの声が聞こえてくることでしょう。

ポピーちゃんは疲れると地上に降りてきて、アニマルキーパーについてきてハンモックで抱っこされながら眠りにつきます。おそらく彼女は本能的にいつも母親に抱かれて鼓動の音を聞きながら安心感を感じて寝るのでしょう。彼女が本当の母親と一緒にいられない理由を思うと悲しい気持ちになります。

フォレスト・スクールで寝ているオランウータンはポピーちゃんだけではありません。ハッピーちゃんが生後10か月だった頃、彼もまたここで寝ていました。

人間のように、オランウータンも昼寝をします。特に赤ちゃんは長い時間眠ります。人間の赤ちゃんも食べたり遊んだりしているときにいつの間にか寝ていたりしますが、オランウータンの赤ちゃんもそうなのです。眠くなったら、いつでもどこでも眠りにつきます。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2017/08/apakabar-popi/

訳:熱帯林行動ネットワーク