Paluの誇りである海岸はもはや幸せな場所ではない。Paluのシンボルで旅行者が必ず訪れる観光地であり釣り人の集いの場であった黄色い橋もまた悲しい姿になってしまった。

「調子はどうですか、奥さん?」
PaluのTalise海岸で津波の被害を受けたペットを救済する動物ボランティアは仕事前にある女性にこう尋ねました。
「元気です。」
「ご家族はいかがですか奥さん?彼らも大丈夫ですか?」
「私は三歳の子供を亡くしました。」
「キャットフード持ってきてくれましたか?」
我々がその返答を聞いて何も言えないでいると彼女は再びこう尋ねました。
「はい、奥さん。ここにありますよ。」
「かわいそうにこのネコたちが食べられるものがもうないのよ。」

彼女が再び話すのを待たずにボランティア達は彼女を抱きしめると、彼女は涙をこぼしました。深い悲しみの中で、彼女は餌に困るネコ達に愛情を注いでやってたのです。彼女にはもう顔見知りのご近所さんがいません。皆津波にさらわれてしまったのです。彼女は避難所に向かいました。今彼女は近所の空き家の前で、三歳の息子の消息に関する情報が来るという奇跡を待っているのです。

被災地での動物ボランティアは簡単な仕事ではありません。被災地では深い共感を持って相手に耳を傾ける必要があります。ありがたいことにPaluの人々はこの辛い状況にあっても変わらず、イヌやネコに愛情を注いでいます。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2018/10/i-lost-my-three-year-old-child/

訳:熱帯林行動ネットワーク