東カリマンタン州にあるレサン川保護林(HLSL)を探索しながらのパトロールは、森を守るための情熱と仲間との団結を必要とします。エイプ・ガーディアンのレンジャーたちは朝4時から起床して準備を始めます。自分の足だけを頼りに、オランウータンの巣や食糧、他の野生動物などを見つけたときは簡単なメモとともにGPSに座標を入力しつつ森の中を歩きます。パトロール中は気を抜くことはありません。

レンジャーたちはそれぞれ10kmもの道のりを歩きます。すべてが平坦の道ばかりではありません。いくつかの丘陵を越えるとご褒美として平坦な道が現れることがありますが、その後にはまた岩場や小川が待ち構えています。木々からぶら下がっているトゲや皮膚に触れるとひどい痒みを引き起こす葉っぱなどにも、パトロールを実施するレンジャーは気をつけなければなりません。足の指の間で血を吸いながら一緒についてくる可愛いヤツも旅の仲間に加わります。もし挑戦することが好きであれば・・・ですが、レンジャーとしての旅は忘れられない経験になるでしょう。

疲れた体を包む森の静けさは、昼食後の眠りを誘います。たとえ枯葉と石ころを敷いただけでも、しばらく目を閉じてしまうでしょう。もちろん、いまそこにある瞬間を撮影するために起きてカメラを構える者がいます。レンジャーたちが眠っている間も例外ではありません。

原文はこちら(インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2018/12/ape-guardian-terlepap-saat-patroli/

訳:熱帯林行動ネットワーク