今年もドリアンの季節がやってきました。ドリアンはカリマンタンの熱帯雨林で育つ木の一つです。クラウドファンディングでいただいた寄付は、リハビリセンターのオランウータンが待ちに待った果物であるドリアンを購入するために使いました。今回、リハビリセンターにいるアンボンがドリアンを食べる様子を記録することができました。

アンボンは歯を使ってドリアンを噛みながら殻を剥き、その中に隠れされたドリアンの果実を貪ります。アンボンの食べたドリアンには、一つの区画に三つの実があり、すべてなくなるまでゆっくりと吸い出します。「アンボンは本当に喜んでドリアンを食べています。」とリハビリセンターのコーディネーターを務めるウェティ・ルピアナは言います。

アンボンは、ケージの中でこれまでの人生を過ごしてきたオランウータンです。動物園で生まれ育ったために、野生の環境で生きていくことが難しいからです。昨年、アンボンは野生復帰する前に過ごすプレリリースアイランドで過ごす機会がありました。最初は一日足らずで、木に登ることができました。「このことは私たちを勇気づけ、いつかアンボンが野生復帰することを夢見ていました。しかしその一ヶ月後、アンボンはひどく落ち込んでいるように見えました。最終的にアンボンは再びケージに戻されることになりました。」とエイプ・ガーディアンのレザ・クルニアワンは言います。

今年、リハビリセンターは再びプレリリースアイランドに再びアンボンを連れていくことを計画しています。そしてまたどのような結果になるかを評価します。今年こそはアンボンはプレリリースアイランドでの生活を楽しんでくれることを祈るばかりです。(EBO)

原文はこちら(インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2019/02/ambon-menikmati-durian-pemberianmu/
訳:熱帯林行動ネットワーク