お知らせ

「パーム油の調達と環境社会配慮に関するアンケート調査」結果発表:第五弾 外食サービス会社編

外食サービス会社にも求められる取り組み実施へのアプローチ


 6つのNGOの連合体であるプランテーション・ウォッチでは、企業にパーム油の責任ある原料調達を進めていくことを目指して活動しています。2016年に関連業界の企業の方々を対象に「パーム油の調達と環境社会配慮に関するアンケート調査」を実施いたしました。ご回答いただきました企業の皆さんありがとうございました。今回は第五弾としてファミリーレストランや居酒屋、ファーストフードや給食サービスを行う外食サービス会社の結果をまとめました。


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 「パーム油問題への対応すごろく」は、各社のパーム油問題への対応状況を、競馬に見立ててすごろく風に示したものです。対応状況の内容は、各社からのアンケート結果に基づいています。

馬のゼッケン番号は、お菓子会社を含めたグループ会社全体の売上高で、高い順としています。つまりゼッケン番号が小さい企業ほど、それだけグループ会社全体として多くの売上がある大きな会社ということです。


 この対応すごろくのスタートラインは、企業としてパーム油を購入する上での一定の基準を示した方針(=調達方針)を公表していること、に設定しています。その基準は、企業毎に異なっているものですが、例えば、森林破壊や人権侵害などの環境問題や社会問題を引き起こしていないこと、プランテーション開発等において違法性のないこと、認証制度に合致していることなど様々なものが含まれます。スタートラインまでは、様々な問題や対応策についての認識状況についての質問項目となっています。


外食サービス会社編ではレストラン・居酒屋業で11位以内の企業、ファーストフードで7位以内の企業と給食サービスを行う3位内の企業をリストアップしました。外食サービスでは食料製品のように、原材料がメニュー表に事細かく記載されているわけではありませんが、お菓子やインスタント食品同様、提供している食事の調理のためにパーム油が使われていることがあります。

外食サービス会社で、パーム油問題への対応が一番進んでいるのはオフィスや工場での社員食堂の経営や学校給食を提供しているグリーンハウス(ゼッケン14番)です。パーム油の調達方針はお持ちのようですが、残念ながら公表されていないとのことで、スタート地点に足がかかっている状態です。

続いてグリーンハウスのすぐ後ろを追うのが、ハンバーガーチェーンのモスバーガー(20番)と病院や保育園に食事サービスを行う日清医療食品(5番)です。スタートまであと一歩のところにいます。パーム油の調達方針を策定してスタートを切っていただきたいと思います。

そして4番手にはミスタードーナツでおなじみのダスキン(8番)です。パーム油についての問題認識はされているので今後具体的な取り組みに着手し駒を進めてほしいと思います。

その他の企業さんからは残念ながら、2016年に送付したアンケートには、ご回答を頂けませんでした。これから2017年の進捗状況をお聞きするためにアンケートを送付しますので、是非、お答えいただければと思います。


 パーム油生産過程においては、農地への転換による天然林の減少、オランウータンやゾウ、トラなどの希少種の生息地の破壊、地球の火薬庫とも呼ばれる泥炭地開発、地域住民との土地紛争、違法な操業、強制労働や児童労働などの人権侵害が引き起こされている深刻な状況にあり、購入における配慮が必要な状況にあります。こうした状況への対処として、今世界では「持続可能な開発のための目標(SDGs)」にもある2020年までの森林減少停止や、国連指導原則に基づく人権侵害の防止や救済に向けた対応が求められています。


 今回のアンケートを機に、企業の方には、どこでどのように生産されたパーム油なのかを確認するサプライチェーン管理や調達方針採用に取り組んでいただければと思っております。


 ※なお、今回の対応状況すごろくは当方が送付したアンケートへの回答に基づいています。よって回答内容が実際の状況と合致しているのかどうかについては、当方では確認しているわけではありませんので、ご了承ください。今後の情報収集により変更すべきと判断した場合には修正をする場合もあります。



【外食サービス会社の対応状況(PDF版):864KB】