お知らせ

「パーム油の調達と環境配慮に関するアンケート調査(2017年)」結果発表:インスタント食品会社編

 

プランテーション・ウォッチでは、パーム油の責任ある原料調達を進めていくことを目指して活動しています。関連業界の企業の方々を対象に、パーム油の調達と環境社会配慮に関する対応状況の把握のためにアンケート調査「パーム油の調達と環境配慮に関するアンケート調査」を2017年に実施しました。ご協力いただいた企業の皆さんありがとうございました。

 

 

パーム油生産過程においては、農地への転換による天然林の減少、オランウータンやゾウ、トラなどの希少種の生息地の破壊、地球の火薬庫とも呼ばれる泥炭地開発、地域住民との土地紛争、違法な操業、強制労働や児童労働などの人権侵害が引き起こされている深刻な状況にあり、購入における配慮が必要な状況にあります。こうした状況への対処として、今世界では「持続可能な開発のための目標(SDGs)」にもある2020年までの森林減少停止や、国連指導原則に基づく人権侵害の防止や救済に向けた対応が求められています。

 

インスタント食品_2017-1

【インスタント食品会社結果(PDF):630KB】

総評:企業それぞれに改善が見られるものの、責任ある調達のために行動を

 

2016年「パーム油の調達と環境社会配慮に関するアンケート調査」を実施し、各企業の取り組み状況の変化や進捗状況を把握するため2017年10月に再びインスタント食品会社にアンケート(一昨年と同様の内容)を実施いたしました。

 

今回は4社の企業(明治、キューピー、日清製粉、サンヨー食品)から新たにご回答を頂きました。昨年同様ご回答いただきました企業の皆さん、新たにご回答いただきました企業の皆さん、アンケートへのご協力誠にありがとうございました。明治はCSR報告書の中で2023年を目標に100%RSPO認証油への切り替えを目指すとしています。残念ながら現状ではRSPO認証油では、森林破壊や森林減少を止めることは出来ませんし、また持続可能な開発に目標(SDGs)の掲げるターゲット(15.2)は2020年を目指しておりますので、少し遅すぎる印象です。

キューピーとサンヨー食品はパーム油に関する調達方針をお持ちではないとのことです。調達方針策定に取り組んでいただき、駒を進めていただきたいと思います。日清製粉は生産地までのトレーサビリティの確認がまだのようです。調達している原料がどこから来たものなのか確認し、調達方針策定へつなげていってほしいと思います。

昨年からアンケートにご回答いただいている企業の方々は駒が動く等大きく前進が見られた企業はありませんでしたが、企業内で役員以上の方々にも問題の認識が広がったり、RSPO認証油への切り替え予定、トレーサビリティの確認を広げる等どの企業も改善が見られました。またマルハニチロがパームの調達方針を年度内に発表予定とのことです。

※なお、今回の対応状況は当方が送付したアンケートへの回答に基づいています。よって回答内容が実際の状況と合致しているのかどうかについては、当方では確認しているわけではありませんので、ご了承ください。今後の情報収集により変更すべきと判断した場合には修正をする場合もあります。

 

【2016年のインスタント食品会社アンケート結果】