外食サービス会社のパーム油問題への対応状況(2017年)

この対応状況の内容は2017年秋に実施したアンケートの各社からの回答に基いています。
企業の番号は外食サービス会社を含むグループ会社全体での売り上げが高い順となっています。

外食サービス_2017-1
【対応状況をPDFで見る:688KB】

総評:サプライチェーンとしての責任の自覚を

 

2017年実施した外食サービス企業への再アンケートでは2社の企業(セブン&アイHD、KFCホールディングス)から新たに回答を頂きました。2016年同様ご回答いただきました企業の皆さん、新たにご回答いただきました企業の皆さん、アンケートへのご協力誠にありがとうございました。外食サービ企業の中で最も進んだ取り組みをされているのはダスキンさんとKFCさんでした。両社ともパーム油についての調達方針はお持ちのようですが残念ながらまだ公開には至っていないようです。ダスキンさんは前回のアンケート調査に比べ、改善された項目が多く、調達方針も公開準備中とのことです。その後をパーム油の生産地確認まで行っている日清医療食品さんとモスフードサービスさんが追いかけています。セブン&アイHDさんは問題意識をお持ちですが具体的な取り組みはこれからのようです。外食サービス企業さんの中ではパーム油ついての理解や認知がまだ広がっていないのが現状のようです。今回アンケートを実施した中でも返答率が低く、原材料を扱うサプライチェーンとしての自覚に物足りなさを感じます。
ゼンショーHDさん、すかいらーくさん、コロワイドさん、日本マクドナルドさん、吉野家HDさん、エームサービスさん、あきんどスシローさん、プレナスさん、サイゼリアさん、モンテローザさん、ワタミさん、ドトール・日レスさん、くらコーポレーションさん、王将フードサービスさんからは残念ながら今回もご回答を頂けませんでした。
米国のニューヨーク市やカリフォルニアでは早くからトランス脂肪酸の販売、使用の禁止を実施しており、飲食店業界はメニューの見直しを迫られました。マクドナルドでは18種類の油を試し、フライドポテトを再開発したそうです。(詳細はこちら) トランス脂肪酸低減対策の一つの方法として調理油をパーム油へ切替えるという方法があります。しかしパーム油にも別の面で健康に悪影響を及ぼす懸念あり、環境問題を含む様々なリスクがあります。日本ではまだこのような規制の兆しは見られませんが、いざ対策が必要になった場合「あぶない油」を使わないためにも今から関心を持つのも重要でないでしょうか。
今後も企業の動きに注視していきたいですね。
外食サービス会社にもっともっと頑張っていただけるよう、応援しましょう!
皆さんも、お気に入りの食料品販売会社に応援メッセージを送ってみましょう!
「パーム油が何に入っているか知りたい」に賛同いただいた皆さんの多くは、おそらく企業にメールを送付したことはないと思います。自分一人がメールを送付したところで、大企業は全く意に介さないのではないかと思うかもしれません。しかし、お客さまからの応援や激励のメッセージやお願いメッセージは、少人数であったとしても、企業にとっては実は非常に大きな影響力があるようです。お客様窓口に問い合わせをしたことで、一斉に問い合わせに沿った対応がされたこともあったそうです。

さあ、皆さんも、問い合わせをしてみましょう。
各社への応援メッセージはこちらから→各社への応援はこちらからどうぞ

またこんなコンテンツもあります。
人気カップ麺を製造している企業にパーム油問題への対応を求めるサイト【あぶない油総選挙】
「がんばれポイント」をクリックして皆さんの声を届けましょう!

※なお、今回の対応状況は送付させていただいたアンケートへの回答に基づいています。よって回答内容が実際の状況と合致しているのかどうかについては、当方では確認しているわけではありませんので、ご了承ください。今後の情報収集により変更すべきと判断した場合には修正をさせていただく場合もあります。

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