インスタント食品会社のパーム油問題への対応状況
アンケート回答せず:
ニチレイ、ニップン、極洋、エスビー食品、サンヨー食品、エースコック
評価項目の詳細やそれぞれの企業の進捗についてはこちら【108KB】よりご覧いただけます。
2021年度総評
全体として、パーム油問題への取り組みが遅れていると言われる食品業界の中でも、インスタント食品会社にはパーム油に適用される調達方針を掲げ、(予定・検討を含め)RSPO認証油を取り扱う企業が多いという印象を受けました。
インスタント食品業界の中でトップを走るのは日清食品ホールディングスで、第二位は明治、第三位は味の素といずれもグローバルに事業を展開する企業が後に続きます。
パーム油のサプライチェーンを搾油工場まで把握・公表していると回答した企業は、日清食品ホールディングス(2022年5月公表)と明治、日清製粉グループ本社の3社でした。サプライチェーンの管理は、生産地での問題に関与していないかどうか確認し、仮に関与していた場合に対処できるようにするために重要となります。(江崎グリコとハウス食品については、公表はしていないものの、把握はしているとの回答をもらいました。)
また、東洋水産、江崎グリコ、ハウス食品から新たにRSPO認証油の調達を開始したとの回答がありました。RSPO認証油の取り扱いは持続可能なパーム油のための取り組みとして重要な第一歩ではありますが、それだけでは生産国でのリスクをすべて避けることはできないため、今後トレーサビリティの確認といった取り組みも同時に進めていかれることを期待しています。
皆さんも、お気に入りのインスタント食品会社に応援メッセージを送ってみましょう!
「パーム油が何に入っているか知りたい」に賛同いただいた皆さんの多くは、おそらく企業にメールを送付したことはないと思います。自分一人がメールを送付したところで、大企業は全く意に介さないのではないかと思うかもしれません。しかし、お客さまからの応援や激励のメッセージやお願いメッセージは、少人数であったとしても、企業にとっては実は非常に大きな影響力があるようです。お客様窓口に問い合わせをしたことで、一斉に問い合わせに沿った対応がされたこともあったそうです。
さあ、皆さんも、問い合わせをしてみましょう。
各社への応援メッセージはこちらから→各社への応援はこちらからどうぞ。
またこんなコンテンツもあります。
人気カップ麺を製造している企業にパーム油問題への対応を求めるサイト【あぶない油総選挙】
「がんばれポイント」をクリックして皆さんの声を届けましょう!
※なお、今回の対応状況すごろくは送付させていただいたアンケートへの回答に基づいています。よって回答内容が実際の状況と合致しているのかどうかについては、当方では確認しているわけではありませんので、ご了承ください。今後の情報収集により変更すべきと判断した場合には修正をさせていただく場合もあります。