オランウータンは有名な動物で、さらにオランウータンの赤ちゃんのしぐさは人間とそっくりなので世界中の多くの人々を魅了しています。このようなユニークさとは裏腹に、オランウータンはインドネシアでの熱帯林保護に向けた取り組みに関する多くのストーリーを抱えています。オランウータンがなぜ守らなければならないのか、4つの理由を以下にご紹介します。

1. オランウータンはアジア唯一の大型類人猿である

世界には4種類の大型類人猿がいますが、そのうち3種類(ゴリラ、チンパンジー、ボノボ)はアフリカ大陸に、そしてアジア大陸のスマトラ島とカリマンタン島にオランウータンが生息しています。オランウータンはスマトラ島の「Pongo tapanuliensis」、カリマンタン島の「Pongo abelii」と「Pongo pygmaeus」の3つの種類に分かれています。カリマンタン島のオランウータンは、形態学的または遺伝子学的に見るとさらに「Pongo pygmaeus pygmaeus」(北西カリマンタンとサバ)、「Pongo pygmaeus wurmbii」(南西カリマンタン)、「Pongo pygmaeus morio」(東カリマンタンとサバ)の3つの亜種に分けられます(Groves 2001; Warren dkk. 2001)

オランウータンの存在はインドネシアの特にカリマンタン島とスマトラ島における生物多様性の豊かさの象徴とされてきました。インドネシアは、残された熱帯林を保護し続けるために、これらの大型類人猿を抱えていることを誇りに思うべきです。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2018/08/4-fakta-unik-mengapa-orangutan-harus-diselamatkan-1/

訳:熱帯林行動ネットワーク