11月の初めの週が終わりとても安心しています。ノヴィとルチの野生へのリリースに先駆けて、ルサン・ダヤック村の集会所で一連の儀式が執り行われました。モニタリングチームがこの2頭のオランウータンを追跡する時間を確保できるよう、この儀式の時間を早めてくれた生物多様性保全局長インドラ氏には非常に感謝しています。「インドラ氏はこちらの事情を本当に理解してくれています。オランウータンのケージの扉を開け後、どこに行ったとしても彼らが新たなすみかでやっていけることを確かめるために追跡しなければなりません。」とエイプ・ガーディアンのキャプテン、レザ・クルニアワンは言います。

午前11時、森の奥深くに進みリリースする場所まで到着しました。5秒もしないうちにルチは木の上に登り、チームから離れていきます。その後、すぐにノヴィのケージの扉も開けられました。それから5時間ほど、ノヴィとルチの行動を記録しましたが、2頭は一緒に鳴き声を発していました。

午後4時には、モニタリングチームはノヴィとルチを見失いました。「2頭のオランウータンはどちらも野生のようなものなので、追跡するのは簡単ではありません。動きが速いのでとても追いかけることができません」と地元の森林レンジャーとして長い経験を持つビット氏は話します。

リリース後、モニタリングチームは毎日、朝と夕方にルートを変えながら、2頭のオランウータンに出会えることを期待しつつパトロールを実施していますが、2週間が経過したいまも会うことができていません。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2018/11/dalam-waktu-5-jam-leci-dan-novi-pun-hilang/

訳:熱帯林行動ネットワーク