東カリマンタン州、ブラウにあるレサン川流域の保護林に今年放たれる予定の4頭のオランウータンの医療関係の検査と受け入れ過程がようやく終わり、オランウータンのルチとノヴィは2018年11月3日に森に放たれました。これは2017年のオキの野生復帰に続きCOPでリハビリテーションを受けたオランウータンの野生復帰の二例目となります。

「彼らがジャングルにすんなり入っていくか戻ってきて人を襲うかは判断できません。なので檻に近づかないでください。」エイプ・ガーディアンチームのリーダーのレザ・クルニアワンはオランウータンを放つ直前に、檻から20mほどの距離にあるCOPの列の後ろに並んでいた人々に注意を促しました。ルチとノヴィが戻ってきて人々に危害を与えないかが心配されたのです。しかしB2P2EHDのリーダーのサエロジ・アフマド氏とCOPのリーダーのハルディ・バクチャントロによって最初の檻が開かれるなりルチはジャングルに駆け出し、木に登りブラ下がりました。それから間もなくして自然資源保護局(BKSDA)のリーダーのスナンダール・トリグナジャサ氏とハルディ・バクチャントロによってノヴィの入った二つ目の檻が開けられ、ノヴィは森に向かって歩き出しました。

それからすぐに樹上から音がしました。ルチとノヴィが樹上で再会していたのです!彼らは木にぶら下がりながら互いに抱き合い握手しているようでした。まるで彼らのふるさとに戻れたことを喜んでいるかのように。おかえりなさいルチ、ノヴィ。あなたたちが二人ともいつまでも健康で幸せでいられますように。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2018/11/back-home-leci-and-novi-happily-hug-each-other/

訳:熱帯林行動ネットワーク