COPによる今年最初の学校訪問を行いました

2019年最初となるCOPによる学校訪問は、ジャカルタ東部セトゥにあるチカル・ミドルスクールの「環境と開発」の授業で講師になってもらえないかという依頼から始まりました。2019年1月8日、現在ジャカルタでオランフレンズとしてCOPの活動に関わっているCOPスクール8期生のアマデアとザラの二人は、国内で唯一インドネシア人が立ち上げた団体であるCOPがオランウータンを守るためにどのような活動をしているのかという話から始めました。

このプログラムに参加した6年生、7年生、9年生の12人の学生は、「野生生物と持続可能な自然環境への貢献」という科目を選択しています。今回の学校訪問は、生徒たちの意欲によりいつもとは違うものになりました。オランウータンやその他の野生生物に関するクイズが2時間にわたって教室を賑わせました。

COPとその活動を支援するオランフレンズは、オランウータンの保護において教育が重要な役割を持っていると考えています。「将来、彼らが私たちに変わってオランウータンを守り続けるのです」そうアマデアは語ります。オランウータンについてより深く知るためにCOPに学校訪問をお願いしたいという方は、info[@]orangutanprotection.comまでご連絡ください。オランウータンをインドネシアの誇りにしましょう。

原文はこちら(インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2019/01/school-visit-awal-tahun-di-sekolah-cikal-amri-setu/

訳:熱帯林行動ネットワーク

ブラニにとって初めての森の学校

2019年のもう一つの希望。それは2018年10月23日に東カリマンタン、東クタイ県にあるムラタック村の木箱から救助されたオランウータンのブラニです。長期にわたる健康診断を終え、ブラニは森の学校に入学することになりました。ブラニは鳴くのはおろか、動くことすらしませんでした。最初の一日は、アニマルキーパーのいるハンモックの下にいるだけで終わってしまいました。

二週目になると、もちろん最初の週からは少し変わります。ブラニは木に登り始めました。同じ木を登ったり降りたりしています。ぶら下がっているツタや枝を引っ張りますが上手くいきません。ブラニは必死で頑張ります。

彼の目つきは次第に変わり始めました。その目は恐れから希望とともに落ち着きに変わりました。ブラニはこれからも挑戦し続けますが、すべては彼らを森の学校に連れていくアニマルキーパーたちの手にかかっています。アニマルキーパーたちにあなたから応援を送りましょう。

原文はこちら(インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2019/01/hari-pertama-berani-di-sekolah-hutan/

訳:熱帯林行動ネットワーク

第9期COPスクールへようこそ

火曜日の夕方、COPスクールの参加者が一人また一人とやってきます。遠慮がちな態度の新顔たちが挨拶のために手を差し出します。彼らこそが今後の保護の世界を担う新たな世代です。

彼らが来たことによってエイプ・ウォーリアーの拠点は熱気に満ち溢れています。それぞれが勇気を振り絞ってCOPスクールに申し込み、参加費を払うためにポケットに手を伸ばし、ここジョグジャカルタに辿り着くまでに選考において課題をこなすための時間と、決して安くはないお金を費やしています。COPスクールに関心を持ったおよそ170人のうち49人まで絞られ、最終的に1月9日〜14日までに参加できる29人となりました。「実際には選考に通ったのは31人でしたが、やむを得ない事情があり2人が辞退を余儀なくされました。もし来年に参加したい場合は、もう一度登録して選考を受ける必要があります。」と、COPスクールでこの3年間リーダーを務めるラマダニは言います。

「9回目となるCOPスクールに参加すればそれで終わりという訳ではありません。この5日間で得たものを、この先の人生で活かしてください。2019年末には、この期間が終わってから実施したことを報告するための大会が開かれます。」とラマダニは加えました。その後、第10期COPスクールに参加する若者をサポートすることになります。これが、インドネシアを変えるための世代交代と呼んでいるものです。

続きはこちら(インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2019/01/selamat-datang-di-cop-school-batch-9/

訳:熱帯林行動ネットワーク

アニーが森の学校に通い始めて6ヶ月が経ちました

これは6ヶ月前にリハビリセンターにある「森の学校」にやってきたアニーです。5歳のオスのオランウータンです。最初の頃には、他のオランウータンからいじめを受けていましたが、檻の中に戻すわけにはいきませんでした。いじめが起きると、自分を守ってくれるアニマルキーパーのジョニーの下に逃げてくるようになりました。ジョニーがいなければ、アニーは「森の学校」には行かずに檻の中で過ごしていたでしょう。

ジョニーがアニーを「森の学校」に連れて行ったときに何が起きたでしょうか?アニーは木に登って遠く離れた場所に行き一人で遊んでいたのです。ジョニーによれば、アニーは森の中でよく食べ物を見つけているそうです。「森の学校」にいる他のオランウータンの子どもたちのように、お昼には地上に降りてきてオランウータン同士で一緒に遊ぶことでしょう。アニマルキーパーの記録によれば、アニーはまだ巣をつくってはいないとのことです。

2018年はまだ終わったばかりで、記録ノートもまだまだつけ始めたばかりです。アニーはリハビリセンターの希望なので、これからの成長を見守るのが楽しみです。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2019/01/annie-selama-6-bulan-di-sekolah-hutan-cop-borneo/

訳:熱帯林行動ネットワーク

森の中でコーヒーを楽しもう!

「コーヒーブレイク」が取られるのは正式なミーティングだけだと誰が言ったのでしょうか?森の中でだってあります。オランウータンをモニタリングするために何時間も歩き続けた後にちょっとだけ休憩します。そこでしばらくの間、疲れと喉の渇きを和らげるために立ち止まり「コーヒーブレイク」を取ります。コーヒーの苦味とのバランスをとるためのスイートなお菓子がなくても、「コーヒーブレイク」はすべてのレンジャーにとってもっともスイートな瞬間なのです。

「ブレーク!」森の中でこのような声が聞こえても驚かないでください。いつも通り、コーヒーが入ったボトルがそれぞれに共有されているだけです。それぞれのレンジャーが自分専用の砂糖を持ってきています。ふと、コーヒーと砂糖をコップに入れた後、スプーンをキャンプに置き忘れてきたことを思い出します。どのようにしてスプーンなしでコーヒーをかき混ぜるのでしょうか?レンジャーたちは木の枝を使ってかき混ぜ、自然のフレーバーを加えます。

おしゃべりや冗談を言い合って時間を過ごしながら、「コーヒーブレイク」の瞬間はいつも笑いに包まれています。一杯のコーヒーとちょっとしたおしゃべりで、これまで感じていた疲れがなくなります。森の中の大変な道を歩かなければならないので、レンジャーには多くのエネルギーが必要です。「そろそろ行こうか」と、レンジャーの一人が「コーヒーブレイク」を終わらせるために言いました。私たちは新たな情熱をもってパトロールを続けます。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2018/12/nikmatnya-ngopi-di-tengah-hutan/

訳:熱帯林行動ネットワーク

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