お菓子会社のパーム油問題への対応状況(2018年)

この対応状況の内容は2018年秋に実施したアンケートの各社からの回答に基づいています。
企業の番号はお菓子会社を含むグループ会社全体での売り上げが高い順となっています。

お菓子(2018)

【対応状況をPDFで見る:117KB】

2018年度総評

2018年に実施したアンケートでは新たにハウス食品からご回答を頂きました。毎年ご回答いただいている企業の皆さん、新たにご回答いただいた企業の皆さん、アンケートへのご協力誠にありがとうございました。

今回のアンケートで調達方針を新たに策定、または公開したと回答した企業が3社(ロッテ、森永乳業、カルビー)ありました。調達方針を新たに策定、公開したことは前進と言えますが、残念ながらパーム油に言及し、明記されたものは見られませんでした。前回はCSR報告書の中で今後のパーム油調達について触れられているだけだった明治が、2018年9月ウェブ上に「パーム油調達ガイドライン」を公表しました。

人権方針については多くの企業が、強制労働・児童労働の廃止を記載していますが、先住民の権利尊重までは明記されていません。しかし去年まで記載がなかったものの、2018年は明治が前述のガイドラインに記されており、改善されています。またお菓子会社の中では森林破壊ゼロもしくは森林減少防止を明確に表記しているのはネスレだけという結果になりました。

ネスレ、明治に続き森永乳業とハウス食品が2018年からRSPOに加盟され、ロッテ、カルビー、ブルボンも加盟を検討されているようです。RSPO認証油に関しても4社が検討中と回答するなど広がりをみせています。

また回答企業は社長や役員といった経営トップまでパーム油の問題が浸透している結果になりました。アンケートの結果からRSPOより基準の厳しいRSPOネクストやパーム油革新グループ(POIG)への認知も徐々に広がってきていると感じられます。

お菓子会社の中ではやはりネスレが進んだ取り組みをされており、2018年2月にはパーム油の調達先ミルリストを公開しています。

https://www.nestle.com/asset-library/documents/creating-shared-value/responsible-sourcing/list-mills-february-2018.pdf

ネスレは2020年までに供給元が確かなパーム油を100%にすることを目標にしており、同社が定める「持続可能なパーム油」の条件はRSPOの原則と基準よりも厳しく、認証油に頼りにはなっていません。RSPOには土地問題、森林伐採について問題も指摘されることから、企業独自の「責任ある調達」が求められています。

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