2018年9月4日、マレーシアのキナバタンガン川流域でメスのオランウータンの死骸が見つかりました。推定30歳ほどのオランウータンの腹部、肩、脚には損傷が見られました。死因は内出血であり、3発の銃弾が体内から見つかりました。

7月に中央カリマンタン州のスルヤン県で7発の空気銃により殺害されたオスのオランウータンが見つかったのはまだ記憶に新しいかと思います。2018年に空気銃で殺害されたオランウータンはBaenだけではありません。他にも、今年2月にはカライエン川流域で頭部の無いオランウータンの死骸、中央カリマンタン州で17発の銃弾が撃ち込まれた死骸、東カリマンタン州で130発の銃弾が撃ち込まれた死骸が見つかっています。

空気銃の銃弾は、法律により保護されている絶滅危惧種であるオランウータンを最終的には死に至らしめます。空気銃の使用に関する法律はすでに整備されていますが、一部の人々によりまだ使われています。これは、火器のスポーツ利用に対する管理・対策に関する2012年インドネシア警察規則第8号について、適切な法的措置が取られていないためです。

2018年にインドネシアで開催されるアジア競技大会では、野生生物を標的としない射撃のアスリート達をCOPは全面的に応援しています。狩猟はスポーツではないということを断言します。

原文はこちら(英語/インドネシア語)
http://orangutanprotection.com/2018/09/orangutan-kinabatangan-mati-dengan-3-peluru/

訳:熱帯林行動ネットワーク