食料品販売会社のパーム油問題への対応状況

3. 食料品販売会社

アンケート回答せず:
イオン、セブン&アイホールディングス、サミット、ローソン、東急ストア、イズミヤ、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス、ライフコーポレーション、アークス、バロー、平和堂、ヤオコー、オークワ、良品計画、生活協同組合コープさっぽろ、生活共同組合コープこうべ、セコマ、西友

評価項目の詳細やそれぞれの企業の進捗についてはこちら【77KB】よりご覧いただけます。

2022年度総評

食料品販売会社は、25社を対象としていましたが、2022年度に回答を得られたのは7社のみでした。これらの企業については、調達に関する情報を開示しているという意味で無回答企業よりも高評価であるとみなしています。

他の業界と比べてD評価の多さが目立ちますが、これはスーパー・小売業界がサプライチェーンのもっとも川下にあり、幅広い商品を取り扱っていることから、生産地までのトレーサビリティの確認が難しいという事情があるかもしれません。今後は業界の実態を掴むために、調査の対象をPB(プライベートブランド)のみに限定するなど検討したいと思います。

サプライチェーン以外の点を見てみると、パルシステム日本生活協同組合連合会生活協同組合コープみらい日本生活協同組合連合会生活クラブ事業連合生活協同組合連合会の5社が「パーム油に適用される調達方針を持っている」と回答しています。また、このうちパルシステム日本生活協同組合連合会は「RSPO認証油を調達している」と回答されています(ファミリーマートは検討中)。引き続き、この調子でRSPO認証油の購入や調達方針の実施を通じて、責任あるパーム油の調達に向けて前進されることを期待します。

イオンやセブン&アイ・ホールディングスなどはRSPOに加盟しているものの、アンケートへの回答が得られなかったため、取り組み状況の実態がわからないという結果になりました。業界トップ企業として非財務情報を開示されることを期待します。

皆さんも、企業に応援メッセージを送ってみましょう!

「パーム油が何に入っているか知りたい」に賛同いただいた皆さんの多くは、おそらく企業にメールを送付したことはないと思います。自分一人がメールを送付したところで、大企業はまったく意に介さないのではないかと思うかもしれません。しかし、お客さまからの応援や激励のメッセージやお願いメッセージは、少人数であったとしても、企業にとっては実は非常に大きな影響力があるようです。お客様窓口に問い合わせをしたことで、一斉に問い合わせに沿った対応がされたこともあったそうです。

さあ、皆さんも、問い合わせをしてみましょう。
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