お菓子会社のパーム油問題への対応状況

お菓子会社

アンケート回答せず:
ヤマザキビスケット、不二家、味覚糖、名糖産業、東ハト、メリーチョコレートカムパニー、フルタ製菓、山芳製菓

評価項目の詳細やそれぞれの企業の進捗についてはこちら【110KB】よりご覧いただけます。

2021年度総評

全体として、パーム油問題への取り組みが遅れていると言われる食品業界の中でも、お菓子会社にはNDPE(森林減少禁止、泥炭地開発禁止、搾取禁止)方針の内容を含む調達方針を掲げ、方針の実施に着手している企業が比較的多いという印象を受けました。多くの企業は持続可能なパーム油100%の目標年を2030年までに設定していますが、今後さらに取り組みを進め、前倒しで達成されることを期待しています。

この中で、パーム油のサプライチェーンを搾油工場まで把握していると回答した企業は、トップを走るネスレ日本と、明治、江崎グリコ、ハウス食品の4社に増えました。サプライチェーンの管理は、生産地での問題に関与していないかどうか確認し、仮に関与していた場合に対処できるようにするため重要となります。

またカルビー、おやつカンパニー、森永製菓、亀田製菓、山芳製菓の5社から、新たにRSPO認証油の調達を予定、検討しているとの回答がありました。RSPO認証油を取り扱う企業が増えたことは素晴らしい第一歩であると考えています。ただ、同時に認証制度に頼るだけでは生産国でのすべてのリスクを避けることはできないため、今後トレーサビリティの確認といった取り組みも同時に進めていかれることを期待しています。

皆さんも、お気に入りのお菓子会社に応援メッセージを送ってみましょう!

 

「パーム油が何に入っているか知りたい」に賛同いただいた皆さんの多くは、おそらく企業にメールを送付したことはないと思います。自分一人がメールを送付したところで、大企業は全く意に介さないのではないかと思うかもしれません。しかし、お客さまからの応援や激励のメッセージやお願いメッセージは、少人数であったとしても、企業にとっては実は非常に大きな影響力があるようです。お客様窓口に問い合わせをしたことで、一斉に問い合わせに沿った対応がされたこともあったそうです。

さあ、皆さんも、問い合わせをしてみましょう。
各社への応援メッセージはこちらから→ 各社への応援はこちらからどうぞ。

※なお、今回の対応状況すごろくは送付させていただいたアンケートへの回答に基づいています。よって回答内容が実際の状況と合致しているのかどうかについては、当方では確認しているわけではありませんので、ご了承ください。今後の情報収集により変更すべきと判断した場合には修正をさせていただく場合もあります。

過去の対応状況はこちら(2016年2017年2018年2019年2020年

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