パン・マーガリン会社のパーム油問題への対応状況

4. パン・マーガリン会社

アンケート回答せず:
山崎製パン、フジパン、神戸屋、第一製パン、日糧製パン、木村屋総本店

評価項目の詳細やそれぞれの企業の進捗についてはこちら【73KB】よりご覧いただけます。

2022年度総評

パン・マーガリン会社は、回答があった企業の顔ぶれは去年とまったく同じでした。

日本国内でのパーム油の用途別使用量として、パンを作るときに必要なショートニングやマーガリンがもっとも多くを占めています。パン製造業では、山崎製パンがRSPOに加盟したなどの動きが見られますが、昨年度に引き続き敷島製パンを除きアンケートへの回答が得られなかったため、全体として取り組み状況の実態がわからないという結果になりました。

マーガリンを製造している明治雪印メグミルクJ-オイルミルズの三社は、いずれもパーム油に適用される調達方針を持っており、NDPE(森林減少禁止、泥炭地開発禁止、搾取禁止)方針の内容を含む調達方針を持っていると回答しています。

昨年度からの改善点としては、雪印メグミルクが「パーム油のサプライチェーンを搾油工場まで把握している」と回答し、評価をBBに上げました。これにより、パーム油のサプライチェーンを搾油工場まで把握していると回答した企業は、明治雪印メグミルクJ-オイルミルズの三社(明治と雪印メグミルクは把握だけでなく公表済み)となりました。

マーガリン製造業については、この調子で取り組みを進めることで業界を牽引されることを期待しています。その一方で、パン製造業ではパーム油由来の原料を多く使う業界として非財務情報の開示を進められることを期待します。

皆さんも、企業に応援メッセージを送ってみましょう!

「パーム油が何に入っているか知りたい」に賛同いただいた皆さんの多くは、おそらく企業にメールを送付したことはないと思います。自分一人がメールを送付したところで、大企業はまったく意に介さないのではないかと思うかもしれません。しかし、お客さまからの応援や激励のメッセージやお願いメッセージは、少人数であったとしても、企業にとっては実は非常に大きな影響力があるようです。お客様窓口に問い合わせをしたことで、一斉に問い合わせに沿った対応がされたこともあったそうです。

さあ、皆さんも、問い合わせをしてみましょう。
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